ミッション、ビジョン
色々な団体のWEBサイトを覗くと、まず初めにドーン!と理念めいたものが目に飛び込んできます。「私たちのなすべきこと」「こんな社会にしたい」、美しく力強く、見る者を惹き付け、圧倒する言葉たち。
よし!僕たちも、ミッションやビジョンをどんと乗せよう!
Think About Goals. を立ち上げるにあたり、提示すべき自分たちの存在意義と立ち位置を、共同代表の森下と林で考え始めました。
誰でも自由に挑戦できる社会にしよう
大きな後ろ盾がなくても、はじめの一歩が踏み出せる世界がいい
挑戦する人の背中を押したい
などなど、ZOOM内で繰り広げられる議論では、とても「それらしい」言葉がPCのスピーカーから流れてきます。これをまとめれば、見栄えのするミッションやビジョンが出来上がるでしょう。
でも。
立派な言葉とは裏腹に、なんだか僕たちの始めたいことが遠ざかっていく気がしたのです。自由に挑戦、一歩を踏み出す、背中を押したい…僕たちはこんな「強い」言葉が見合うような、力強い人間なのだろうか。
僕たちはもっと「弱い」言葉を大切にしたい。
他ならぬ僕たち自身が「弱い」存在だから。
生きている中で、大きな夢、熱い情熱、強い決意の尊さに晒された僕たちは、新しいことを始めることが途方もない挑戦のように思えてしまう。叶うか分からない、辿り着けるかどうか分からない目標なら、準備が整うまで始めるのはやめておこう。そうして、いつの間にか新鮮な好奇心が風化していく…。
僕たちの問題意識はそこにあるのです。
思い付きで始めたら、思いがけず素敵な世界に繋がるかもしれない。その「かもしれない」のお手伝いがしたい。
情熱よりも、常温を大切にしたい。「一歩」ですら、言葉として強い。始めるなら、半歩で良い。そして半歩進んだら、いつもと違う位置にいて、いつもと違う景色が見える。そんな手触りで十分だと気付きました。
僕たちは、ミッションやビジョンなんて立派なものは持ち合わせていません。世界を良くするわけでも、社会を変えるわけでもない。
大きな夢、熱い情熱、強い決意に変わる、もっと小さくて、ぬるくて、弱い目標で良いのです。何かひとつの遠大な世界ではなく、身近で沢山ある「こうだったら素敵だな」という日常をお手伝いしたい。
僕たちは Goals という言葉に、そんな願いを託しています。僕たちに、ミッションもビジョンもありません。
Think About Goals. の Goals
あなたが「半歩」進むときの、小さな目標を見つけたい
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